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幻の魚と呼ばれるアコウ(キジハタ)。
近年では、各地域でアコウの稚魚の放流などが盛んに行われ6月〜8月のアコウシーズンになれば、堤防釣りの"海からのご褒美的な存在"となるほどに身近な魚となりつつあります。
しかし、いざアコウを狙うと"なかなか釣れない魚"であることは間違いありません。
釣れない理由は、アコウは夜行性で日中の時間帯は基本的に岩礁帯の岩棚や岩の隙間などに、隠れてじっとしているためです。
さて今回は、そんなアコウの味を是非伝えたいと思い"アコウの美味しい食べ方と絶品オススメ3選!"と題して、アコウのオススメの食べ方から、アコウの"料理の種類による味の違い"などについて前職板前の経験を生かして詳しくご紹介させていただきます。
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アコウの刺身の味と美味しい食べ方
アコウの刺身の味は、"夏のフグ"と言われるほど繊細な甘みと旨みが凝縮された、とても上品な味わいです。(私はフグより好きです。)
刺身醤油とわさびの食べ方でも十分に美味しいですが、夏の暑い日の夜の肴としていただくなら是非、"酢醤油、もみじおろし、小ねぎ"で食べてみてください。
絶品です。必ずハマりますよ。
酢醤油は、"刺身醤油に柑橘系の果汁を1:1の割に合わせたもの"がアコウの刺身と良く合いオススメです。
アコウの刺身を最高の状態でいただく為の"神経締めや失敗しない血抜きのやり方"を動画でマスターしておくといざアコウを食べるときに役に立つはずですよ。
アコウの刺身は塩だけでも絶品
アコウの刺身の味の特徴は、あの上品な脂の味と繊細で清涼感溢れる身の味わいです。塩だけで食べると非常にその"身の旨さ"が分かりますので、一度は味わっていただきたいアコウの刺身の美味しい食べ方です。
アコウの煮付けの味と味つけのポイント
アコウは煮付けにしても絶品です。
特に美味しい部分がありまして、それはアコウの"お頭の部分"です。お頭の部分とはゼラチン質がたっぷりあり、食べ終わったときに分かると思いますが、骨しか残らないほど絶品の味です。
アコウの目、頬っぺた、カマの部分を煮付けで食べてみてください。最高に贅沢な味ですよ。
味つけのポイント
アコウの煮付けは、やはり繊細なアコウの味を生かすために"薄味に仕上げる"ことがポイントです。薄味と言っても本当に薄いといけませんので、仕上げの時必ず味見をして微調整してください。
定番の生姜を入れる煮付け方も正確ですが、私が今回オススメするアコウと一緒に煮付けて美味しい食材は2つ、"ゴボウと豆腐"です。
ゴボウは魚の臭みを消し、豆腐は魚から溢れる旨みをぎゅっと吸収してくれるからです。是非試してみてください。
アコウは骨から絶品の出汁が取れる
アコウの味を存分に味わい尽くすには、やはり骨から取れる出汁で作る"お鍋やお吸い物(味噌)"です。「これほど出るか」というほど、上品で濃厚な出汁が取れますよ。
フグチリ鍋も絶品な味で有名ですが、やはりアコウは夏のフグと言われるだけあって骨から取れる出汁は絶品です。
アコウの骨はご家庭などでは、煮付けに混ぜてしまうことが多いかと思いますが、是非骨だけ使って"お鍋など出汁を生かした料理"で召し上がってみてください。まさに絶品です。
骨は下処理で美味しさ倍増(霜降り)
アコウを3枚におろして残った骨に塩を全体に軽くふり、5分ほど放置してから水で洗いながし、沸騰したお湯にサッと潜らせてから冷水に取ります。
血合いやウロコ等を綺麗に洗い流してから各料理に使用してください。
少し面倒ではありますが、この一手間が究極の味には必要不可欠なので、是非試してみてください。料理の味に大きな差がでますよ。
アコウの味/まとめ
いかがでしたか。
アコウは、キロ単価10000円程する大変高級な魚です。堤防でも狙うことができる身近な魚になりつつあるため、堤防釣りをやる際は是非狙ってみてください。
アコウは刺身、煮付け、鍋物、汁物どんな料理でも美味しくいただけます。今回ご紹介したオススメの食べ方以外にも、酒蒸しや唐揚げなども大変美味しいです。今回はアコウが1匹釣れた時を想定して "アコウの全てを美味しく味わう"ために、このような記事に構成してみました。
それでは、今年も"幻の高級魚アコウの雨"を堤防に降らせましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。