タケチヨ釣りブログへようこそ。
釣りブログと言いながら料理のコンテンツ作成に最近ハマってしまいまして、今回も「煮魚で余った煮汁の保存の仕方」について、しっかりとご紹介させていただきます。
「おい、ただの釣り好きが何を偉そうに料理のことを…しっかり分かって書いてんのか?」
どこからかこのようなツッコミを受けそうですが、御安心くださいませ。
私、こう見えて前職は"板前"をやってました。
料理のことについて一通りのことは理解してますので、コンテンツの内容に間違いや疑問な点があればお気軽にご指摘ください。
煮魚で余った煮汁の保存の仕方
煮付けで毎回余った煮汁を捨てるのは勿体ないです。正しい保存の仕方をマスターすれば、次回から煮付けで使用する全ての調味料が節約できますし、味付けも簡単で済みます。(味が決まりやすくなる。)
しかも、魚の旨味が凝縮された煮汁は"使用するごとに美味さがパワーアップ"していきますので、正に言う事なしの三拍子です。
では、はじめに煮魚で余った煮汁の保存の仕方には2通りあります。
- 冷蔵庫で保存する。(5度以下)
- 冷凍庫で保存する。(−5度〜−10度)
煮付け料理を頻繁に(2〜3日に1度)なさる場合は"冷蔵庫での保存"がおすすめですが、たまにする程度(1週間〜3ヶ月)であれば"冷凍庫での保存"がおすすめです。
煮汁を冷蔵庫に保存する仕方と手順
煮魚で余った煮汁を冷蔵庫で保存する場合の手順からご紹介します。
調理が終わったら、余った煮汁を"アク取り網を使用して漉しながら"タッパーなどに移して保存してください。
煮汁の中に残る"小骨や煮崩れした魚の身"などを綺麗に漉すことが、煮汁を日持ちさせるポイントでもありますし、雑味のないまろやかで濃厚な煮汁にするには、絶対に必要な保存の手順の一つになります。
タッパに移した煮汁が"完全に冷めたら"蓋をして冷蔵庫へ入れて保存してください。
注意したいのが、「温かい状態で蓋をする。」これをやってしまうと煮汁が日持ちしません。蓋の内側に煮汁の蒸気が沢山ついてしまい、冷蔵庫の中で蒸気が再び煮汁の上に垂れ落ち付着してしまうので腐敗(カビの繁殖)を早めてしまうからです。
煮付けの煮汁は必ず"しっかり冷まして"から、蓋をして冷蔵庫に保存するようにしましょう。
冷蔵庫の保存は2〜3日を目安に(賞味期限)
冷蔵庫で保存する場合には、賞味期限に注意してください。煮魚で余った煮汁を冷蔵庫に保存する場合は、"2〜3日を目安"に使用するようにしてください。
4〜5日冷蔵庫に保存していても傷まない(腐らない)場合もありますが、万が一のことを考えるとやはり2〜3日を目安に使用することが最も安全です。
煮汁を冷凍庫で保存する仕方と手順
煮魚で余った煮汁を"冷凍庫に保存する仕方"についてご紹介します。
冒頭でも少しご説明しましたが、たまに煮付け料理をする程度(1週間〜1ヶ月)の場合なら余った煮汁は冷凍庫で保存しましょう。
手順は最初にご紹介した冷蔵庫の保存の手順と同じです。
鍋に残る余った煮汁を"アク取り網を使用して漉しながら"タッパーなどに移して保存してください。
煮汁の中に残る"小骨や煮崩れした魚の身"などを綺麗に漉すことが、煮汁を日持ちさせるポイントでもありますし、雑味のないまろやかで濃厚な煮汁として保存するには絶対に必要な手順の一つです。
煮汁をタッパに移して粗熱(冷めたら)が取れたらタッパの蓋をして、冷凍庫へ入れてください。
冷凍保存は3ヶ月程度を目安に(賞味期限)
煮魚で余った煮汁を冷凍保存する場合の賞味期限は、3ヶ月程度を目安にしてください。
煮汁を冷凍保存する場合は冷蔵庫で保存するよりも長期間日持ちしますが、"3ヶ月以上時間が経ってしまうと味が極端に悪くなります"ので賞味期限は3ヶ月程度を目安にして使用するようにしてください。
煮汁を3ヶ月程度に一度使用すれば、冷凍保存を再度行えばまた3ヶ月程度の賞味期限となります。"定期的な火入れ(75度以上、1分以上の加熱)をする"ことが味を損なわない安全な調理のポイントです。
煮魚の煮汁を日持ちさせるには
簡単に言えば煮汁に含まれる水分をできるだけ飛ばす(蒸発させる)ことです。
煮魚の煮汁が傷む(腐る)理由は水分にあります。
醤油の塩分が多いほど日持ちするので煮魚の煮汁を煮詰めて濃いくしてから粗熱を取って冷蔵又は冷凍保存するようにすれば味の劣化、腐敗することを防ぐことができます。
塩分量が濃いものほど日持ちさせることができます。(例.味噌や醤油など)
煮魚の調理が終わったら煮汁を煮詰めて水分を減らして濃い煮汁(トロリと照りのある状態)にしてから保存することが煮汁を日持ちさせるポイントです。
魚の煮付けで余った煮汁の再利用|美味しさアップするポイント
魚の煮付けで余った煮汁の"再利用の仕方"についてご紹介します。
冷蔵庫で保存した煮汁であれば、おそらく魚のゼラチン質で煮汁はプルンプルンに固まっている状態なはずです。
煮付けに再利用するときは、そのゼリー状の煮汁を使用する鍋にそのまま入れて弱火にかければ"すぐに液体に戻ります"ので、その後煮汁の必要な量を調整してください。
"冷凍保存した煮汁"の場合も同じやり方ですが、凍った状態の煮汁は鍋肌に焦げつく場合がありますので、"水を少量入れてから"弱火にかければ煮汁の焦げつきを防止できますよ。
再利用時の追加(継ぎ足し)調味料
少なくなっている煮汁を再利用するときは、継ぎ足しで調味料を追加投入する必要があります。
- 水
- 酒
- ミリン
- 砂糖
- 醤油
前回の煮魚に使用した調味料と同じものを使用すれば、煮汁の味も整いやすくて良いですよ。特に醤油はメーカーによって、塩分濃度に違いがあるので煮汁の色だけでは判断しにくいので注意しましょう。
美味しさアップのポイント
煮魚で煮汁の美味しさアップのポイントに2つの約束ごとがあります。
- 正しい魚の下処理。
- 炊き合わせの食材。
この2つのことが正しくできれば多少のミスもカバーできますよ。
炊き合わせの食材とは次のような食材です。
- 生姜
- 牛蒡
- 白葱
この3つを全て使用する必要はありませんが、煮魚を調理する際に一緒に炊き合わせれば美味さは格段にグレードアップしますよ。
生姜はスライスかおろしたもの。牛蒡は乱切りや笹がき。白葱はブツ切り。
どの食材も魚の臭み(生臭さ)を消してくれる食材です。"煮汁の臭みを消してくれます"ので、一緒に炊き合わせることが煮魚の煮汁の美味さをアップさせるポイントですよ。
おわりに
「煮魚で余った煮汁の保存の仕方!日持ちさせるポイント!再利用|冷凍保存」についてご紹介させていただきました。
煮魚で余った煮汁を毎回丁寧に保存して、調味料を継ぎ足しながら増やしていけば、料理屋さんにも負けない美味しい煮魚をご家庭でも作ることができるようになりますよ。
ポイント
白身の魚と青魚に使用する煮汁は、それぞれ"別々に分けて保存"して再利用するようにすれば味が馴染みやすく理想的な保存の仕方です。(青魚は癖が強い為)
煮魚で余った煮汁の上手な保存の仕方を習得して、是非、ご家庭で日々実践してみてください。それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。