たけちよ釣りブログへようこそ。
家の近所の堤防から本格的に釣りを始めて、早23年が経ちました。10歳の頃に始めた、サビキ釣りやちょい投げ釣り経験なども含めると堤防釣り歴は33年になります。↑「どんだけ好きなんだよ…笑」
海釣りでは色んな思い出が沢山あります。
ある日、小学3年生の頃に近くの堤防で100匹近い小鯛を釣って母親にプレゼントしました。
一度目と二度目は「凄いね」って言ってくれて嬉しそうに料理してくれた母親でしたが、三度目の小鯛と豆アジ(30匹+70匹)の盛り合わせをプレゼントしたとき「ゴメン…もう無理〜」って、大人の本音を聞かされました。
私:「なるほど…小さな魚は下処理が大変なんだな。」と理解すると同時に、"三度目の正直"的な感覚を小3で完璧に身につけることが出来ました。
さて、今回は冬の堤防からルアーで釣れる魚についてご紹介させていただきます。冬の堤防で滅多に遭遇することのない"激レアな珍獣"についても詳しくご紹介しますので、是非とも最後までお付き合いください。
- ルアーの種類と使い方
- ソフトルアー(ワーム)で釣れる冬の魚堤防釣り|12月|1月|2月|
- ハードルアー(プラグ)で釣れる冬の魚堤防釣り|12月|1月|2月|
- タコやイカは冬でも釣れる
- 激レアの珍獣ソデイカは冬に北上する
- おわりに
スポンサーリンク
ルアーの種類と使い方
ルアーとは大きく二種類に分類されます。
ワームというゴムのような"ぷにゅぷにゅ"して、柔らかいソフトルアーと色や形まで魚そっくりに加工塗装されていて"頑丈な作り"をしたハードルアー(プラグルアーとも呼ばれる)という風に大きく二種類に分かれます。
この二種類のルアーの特徴をよく理解して、正しく使い分けることでよりお目当ての魚を釣り上げる確率がアップしますよ。
- ワーム(餌を待ち伏せする魚向き)
- プラグ(餌を追い回す魚向き)
ワームルアーのメリット(特徴)
ワームのメリットはボトム(海底)を丁寧に探ることができる点が最大の特徴です。特に"根掛かりしやすい場所"では、餌を待ち伏せする魚が多いのでワームを使って徹底的に根のまわりを探りましょう。
ワームをボトム着底後に素早くリフトして、テンションカーブフォールで魚のアタリを待ちます。餌を待ち伏せする魚はボトムから跳ね上がり、再びボトムへ向かって"降りてくる餌"に非常に良い反応をします。この習性は特に根魚に多く見られます。
プラグルアーのメリット(特徴)
プラグルアーの最大のメリットは"レンジキープが容易にできる点"です。特に餌を追い回して捕食する魚にはこのレンジキープがとても大切になります。
レンジとは、"餌を追い回す深さ"だと思ってください。釣り用語では餌を捕食する棚(タナ)とか言ったりします。
リールを一定の速さで巻くだけでレンジをキープ。そうすると魚はうっかり口を使いますよ。
プラグルアーには、"浮き上がるフローティングタイプ、水にゆっくり沈むシンキングタイプ"の二種類があります。
さらに、リップ(口ばしみたいな部分)が短いものは"表層のレンジ"をキープしやすく、長いリップの付いたプラグルアーは"中層からボトム付近"のレンジキープがしやすいです。
- ペンシルタイプ(リップ無し)
- ミノータイプ(短いリップ)
- ディープリップタイプ(長いリップ)
バイブレーションルアー
表層直下、中層レンジ、ボトムレンジと幅広く探ることができ、しかも手返しが早い。魚の"食い気の強いとき"には迷わずこのバイブレーションルアーで攻めてみてください。
ルアーをキャストして狙いのレンジまで沈めたらひたすら巻くだけで良いルアーなので、初心者の方でも簡単に操作ができますよ。
ただし、"魚の活性が弱いときや魚がスレている場面"では、食わせるのに一苦労するのがこのルアーの弱点ですね。
このルアーは海中でかなり激しい波動を出すため、魚の食い気があり且つ、スレていない状況で"短期勝負の最初のワンチャンス"に強いルアーとして使用してみてください。
ソフトルアー(ワーム)で釣れる冬の魚堤防釣り|12月|1月|2月|
ソフトルアー(以後ワーム)でご紹介します。
冬の堤防釣りでワームで釣れる魚は、「ヒラメ、マゴチ、スズキ、チヌ、アジ、アラカブ、ソイ、メバル、タケノコメバル」などです。
チヌ、スズキは遭遇率、ヒット率共にかなり冬場は厳しいですが、絶対に釣れないというわけではありません。(春〜夏にかけてが一番釣りやすいです。)
一番遭遇率が高く冬場の堤防釣りで一番期待のできるターゲットは"メバル"です。"夜釣りの常夜灯周辺"ならまず間違いなく釣果を得ることができるでしょうね。アジも同様にスーパーライトタックルで釣れますよ。(※釣り場所ポイント選びが重要)
スーパーライトタックルとは、1g以下の軽いジグヘッドに1.5インチ程度の小さなワームを操作できるタックル(仕掛け等)のことです。
ヒラメ、マゴチは小魚の群れなど餌となるベイト次第では、冬場の低水温でも結構釣れたりしますよ。ただし、"餌(ベイト)がまったくいない釣り場"にはヒラメもマゴチもいないと考えてください。
冬場のアラカブ、ソイ、タケノコメバル、は朝マズメや夕マヅメに堤防の足元やテトラポットなどの"ストラクチャー周辺で餌を待ち伏せしている"パターンがありますので、2〜3度仕掛けをトレース(狙いの場所を通す)してみると案外簡単に釣れることがありますよ。
ハードルアー(プラグ)で釣れる冬の魚堤防釣り|12月|1月|2月|
ハードルアー(プラグルアー)は"餌を追い回して捕食する魚"に効果的なルアーとご説明しました。
ハードルアーをキャストしてリールをひたすらただ巻きして、冬の低水温の中でも食い気のある数少ない魚を狙っていくことになります。
冬でも堤防からハードルアーで釣れる魚は、「ヒラメ、マゴチ、チヌ、アジ、スズキ、アラカブ、ソイ、メバル、タケノコメバル、」とソフトルアー(ワーム)の釣りとほぼ同じと思ってください。
違いはルアーの食わせ方です。
ハードルアーには、基本的にトリプルフックが一つ、または二つ、三つ付いているものがあります。フックの数に限らず、トリプルフックでのルアーのボトム着底は"根掛かり率が非常に高い"ため原則行わないのが基本です。(サーフ隣接の堤防等は一部あり)
表層、中層、ボトム、それぞれ"一定のレンジをトレース"してルアーを魚に食わせます。リールを巻く速さでルアーの速度を変えたりしても効果的なパターンなどもあります。
"弱っている小魚を真似する"これがツボにハマるパターンも数多くありますので、海面に弱って泳ぐ魚を見つけたときはじっくりと監察してみてください。
タコやイカは冬でも釣れる
タコやイカも冬の堤防から釣れるターゲットです。
シーズンほど数は釣れませんが、"狙う時間帯"次第ではまずまずの釣果は得られますよ。
"朝マヅメと夕マヅメ"はタコ、イカの定石となる時間帯です。冬場のタコやイカ釣りは特にこの時間帯が釣果に影響します。
- 朝マヅメ|日の出前後の薄暗い時間帯。
- 夕マヅメ|日の入り前後の薄暗い時間帯。
タコ釣りルアー(オクトパッシング)
タコ釣り専用のルアーをボトムまで沈めて、リールをゆっくりただ巻きして海底をズル引きします。
根掛かりみたいなアタリがあるので、大きく合わせを入れて海底から一気にタコを巻き上げましょう。
堤防タコ釣りのルアーでおすすめなのが、"タコやん"3.5号、カラーはピンク系またはフラッシング効果の強いシルバーカラーです。
タコやんはルアー本体に浮力があり、シンカーとの距離がわずかにある分タコを引っ掛けるカンナ部分が"直接ボトムに密着しない"ので、根掛かりが極端に少ないです。
タコやんルアーで根掛かりみたいなときには、大抵タコのアタリなので本当に使いやすくておすすめですよ。
イカ釣りルアー(エギング)
冬の堤防イカ釣りは寒さとの戦いです。防寒対策をしっかりやれば以外とイカは釣れるものですよ。
寒さのせいで丁寧なシャクリやフォールを怠りぎみなので、そのへんに注意しながら"朝マヅメや夕マヅメの時間帯"を狙ってみてください。
冬の堤防から特に良く釣れやすいイカの種類はコウイカです。"モンゴウイカやハリイカ"と呼ばれる種類のイカが割と簡単に釣れますよ。
アオリイカに限っては釣り場によっては"まったく釣れない場所もある"ため、釣果実績のまったくない堤防ではコウイカをメインターゲットにした方が釣果を得やすいですよ。
冬場は潮通しの良い堤防湾内などで、"ボトムステイ(エギの海底放置)を長めに"入れながら、時間をかけてじっくり攻めると良いですよ。
激レアの珍獣ソデイカは冬に北上する
私の通う釣り場(堤防)は北部九州の日本海側にあるため、対馬海流が沖合を流れているそうです。その沖合を流れる大きな海流に乗って、冬12〜2月頃に産卵のため北上するのが珍獣ソデイカです。
冬の堤防でこの珍獣と遭遇するにはある条件が必要でして、海が荒れた翌日から4〜5日の期間で"朝マヅメや夕マヅメの時間帯"にしか海面に姿を見せません。(弱っている場合は日中でも遭遇する)(常夜灯のある明るい堤防湾内でも釣果実績あり)
海が荒れて波のうねりや風などの影響で北上する"進路を外れしまったソデイカ"を堤防からエギングで狙うというわけですね。
ソデイカ討伐のポイント
基本的に見えるソデイカの"進路の先"にエギをキャストして、ソデイカの泳ぐレンジまでエギを沈め近づいてきたところで、"2〜3回優しくシャクリを"入れてみます。(フォールはフリーフォールが良い)
ソデイカは"無警戒のときは真っ赤な体色"をしているため目でみても非常に目立ちます。しかし、エギに反応した瞬間体色が"真っ白に変化"しますので、体色が"赤から変わらない"場合にはやり直しです。
討伐のポイント
シャクリの後にソデイカの体色が真っ白に変化したら、そのままソデイカがエギをキャッチするまでゆっくりエギをフォールさせる。
ソデイカがエギをキャッチしたかどうかの確認は"目視にて判断、または感覚に頼ることも重要"になります。ラインに明確なアタリが出ることもありますが、ソデイカがエギを掴んでその場で"ホバリング"しているとラインが出ていく速度が遅くなる、または止まるといったアタリの反応もあります。
アタリを感じたら素早く合わせを入れ、エギのカンナをソデイカの身に"しっかりと食い込ませるイメージ"で大きくロッド全体のしなりを最大限生かして合わせましょう。
「バシっ」とした素早いだけの合わせ方では、カンナが入らない場合があります。(硬い部分だとまず入りません)
ランディングの注意点
ソデイカはエギが掛かると同時にとてつもない速さで走ります。春のアオリイカキロアップよりも若干"きつめのドラグ調整"の方が、ソデイカに主導権を握られずに済むためやり取りがしやすくなりますよ。
適当に何度か走らせて体力を奪い、しっかり"ラインテンションをキープ"しながら時間をかけて足元まで丁寧に寄せてください。
ランディングの注意点はタモ網よりデカい場合です。ギャフがあれば対応できますが、タモ網に強引に入れるならソデイカの下側からタモ網を近づけてソデイカの頭の先端を"タモ網の入り口すぐの部分で固定"しながらまずは走りを止めておきタイミングよくソデイカの"脚側を折りたたみながらタモ網の中へ"おさめてください。(※タモ網に斜めから入れる。真下からは無理です。)
ソデイカ全体がタモ網の中に入ったら、タモ網を真っ直ぐに少しずつ引っ張り上げていきますが、10キロ近い個体は海面から上がると"想像以上に重たい"のでランディングの際はくれぐれもギックリ腰には注意してください。
おわりに
いかがでしたか。冬の海釣りで堤防からルアーで釣れる魚についてご紹介させていただきました。
"ヒラメ、マゴチ、チヌ、アジ、スズキ、アラカブ、ソイ、メバル、タケノコメバル"といった魚をはじめ"タコやコウイカ"などもルアーで釣れます。(釣りをする時間帯がとても重要)
中でも珍獣ソデイカ(タルイカとも呼ばれます)は、エギングの最大クラスの討伐と言える迫力満点の冬の堤防ルアー釣りの一つです。私だけかも…?
「一番デカい最大クラスは大王イカだよ。」なんて、ツッコまれるかもですか、さすがに大王イカが3.5号のエギを餌と思うでしょうか。
いや、5m程度の堤防の浅場に元気モリモリの大王イカがいたら討伐捕獲はやめてください。万が一海に引きずり込まれたら命にかかわりますので…
さて、冗談はこのくらいにして、冬の堤防からルアーで釣れる魚は結構います。冬は時間帯を限定して、ターゲットに合わせたルアーの正しい使い方をマスターすれば、きっとお目当ての魚をゲットすることができますよ。
防寒対策をしっかりとして、冬の堤防ルアーフィッシングに是非一度チャレンジしてみてください。ライバルも少ないので、それはそれで結構楽しいですよ。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。