たけちよ釣りブログへようこそ。
新鮮で美味しいイカを食べたいと思ったら、それなりに流行っている海鮮料理のお店に行けば食べられますよね。
透き通った新鮮なイカの活き造りなど、家族2〜3人で食べるなら2980円ぐらいのイカのサイズで満足できるでしょう。足りないようなら追加して…「あの〜、ちょっといいですか?」
「イカを釣りたいので、このブログの記事を読んでいるんですけど…イカを食べたい気持ちもありますが、さっさとイカの釣り方を初心者の私にも簡単に分かりやすく解説してもらえませんか?」
「ゴメンなさい。そーでしたね、アハハ…汗」
イカの釣り方は大きく二種類ある
- ヤエン釣り
- エギング
ヤエン釣りとは"生き餌などの本物の餌"を仕掛けにセットしてイカを誘い、イカのアタリを感知したらヤエンと呼ばれる"イカを引っ掛ける特殊な金具"をラインにセットし海中へ投入してイカを釣るやり方のことです。
一方、エギングとは"餌木(エギ)というイカ専用のルアー"を本物の餌のようにロッドで操作してイカを誘う釣り方のことです。(以下、エギと省略)
イカの釣り方は大きくこの二種類があります。
エギングの基礎知識を覚えよう
エギングとは、エギというイカ専用ルアー(擬似餌)をロッドの"シャクリという方法"で動かし、まるで、生きた本物の餌のようにエギを動かしてイカを誘う釣り方のことです。
eging(エギング)このジャンルの名前は、egi(エギ)に進行形ingをつけて「エギしている。すなわちエギを動かしてイカを釣っている。」ということから"エギング"となったそうです。
イカが釣れる時期を知ろう
イカは基本的に年中釣れますが、"簡単に釣れる時期と一日中粘っても釣れない時期"というのがあります。
- 春|4月〜6月
- 秋|9月〜11月
イカ釣りは"春と秋の年間2回のハイシーズン"があり、初心者の方でもこの時期のエギングなら簡単にイカを釣るチャンスが沢山ありますよ。
春に釣れるイカは一年で"大きく成長した親イカ"です。イカの寿命は約一年と短く、春に産卵を終えると絶命してしまいます。
春のイカは産卵を目的として、海水温度が"15度を安定して超えはじめる"と堤防周辺などの浅場の海域へ一斉に入って来るため、ポイントや時間帯によっては入れ食いになります。
春はエギング初心者の方にとって"エギング上達の絶好の時期"とも言えますよ。
秋のイカはその年に生まれたばかりの"新子(新イカ)と呼ばれるまだ小さいイカ"です。好奇心が旺盛でエギへの反応が非常に良いため、初心者の方でも「気付いたら釣れてた」みたいなことも多く、この時期もエギング上達にはもってこいの時期となります。
秋が深まり海水温の低下とともに、ほとんどのイカが"水温の安定した沖の深場へと移動"してしまいます。
イカ釣りのハイシーズンは地域によって若干時期に差があるようなので、最寄りの釣り具店などで"エギングの釣果情報"を元に釣り場へと向かえば、期待通りの釣果を得ることができますよ。
エギングタックル(初心者おすすめ)
エギングはシャクリという独特なアクションを必要とするため、使用するエギングタックルはできれば"エギング専用"のもので揃えた方が良いですよ。
特にロッドとリールはエギングタックルの中で"最も重要な部分"なので、正しい知識を覚えてから慎重に選んで購入するようにしましょう。
エギングロッドの選び方
エギングロッドを選ぶときの基準となるのはロッドの"長さとティップの硬さ"がポイントになります。
まずは長さ。初心者の方でも扱いやすいとされているロッドの長さとは"8.3ft(約2.5m)"です。これより長くても短くてもそれぞれに一長一短がありますので、入門者さんなら迷わずにこの長さを選んでください。
次にロッドのティップの硬さですが、エギングロッドの硬さは大きく三段階に分けられます。
- ML(ミディアムライト)ティップが柔らかい
- M(ミディアム)ティップがやや硬め
- MH(ミディアムヘビー)ティップが硬い
初心者さんがエギングをマスターするのに適したロッドの硬さはズバリ"ML(ミディアムライト)"です。キャストするときやシャクリをするときなど、様々な場面においてロッドが適度に曲がるので"タメを作りやすく"コツを掴みやすいからです。
エギングロッドの表記は"830ML、83ML"という風にロッドのパッケージなどにも記載されています。
ロッドの価格については、5000円より上の価格帯で選ぶことを強くおすすめします。安いロッドは"ガイド(ラインを通す部分)の金属部分が錆びやすい、重量が重くて疲れる、感度が悪い"など何かと欠点が多いのが問題となります。
安いロッドは"エギングに慣れるまでの練習用"として、割り切っての購入ならそれもアリかもしれませんね。
エギングロッドの理想的な価格帯は"1万円前後"です。
軽量で扱いやすく、取り回しもスムーズ、キャストの飛距離や振り抜き感も抜群、シャクリの反動も違和感なく楽に続けられ、感度も非常に良く、劣化を防ぐコーティングやカーボン素材を使用した特殊な加工も施されているため、丈夫で長持ちするといった点が"おすすめする最大の理由"です。
"長く愛用できるエギングロッド"というものは、それだけ使い慣れていきますので、まるでからだの一部のように操ることができるようになります。
初心者の方は、そのあたりの事も考えた上で最初のエギングロッドを選ぶようにすれば、エギングの上達も早くなりますよ。
ロッドティップ(竿先)
ロッドのティップの使用とは、"ソリッドタイプとチューブラータイプ"の二つがあります。
ソリッドタイプのティップはしなやかによく曲がるため、"イカのアタリを弾きにくい"といった特徴があります。
一方、チューブラータイプのティップはティップ内部が空洞な作りなので、ティップの先端までハリがあり"感度が非常に良い"のが特徴です。
- ソリッド|乗せる釣り
- チューブラー|掛ける釣り
イカのアタリを乗せやすいソリッドティップ、イカのアタリを即座に感知して掛けていく、チューブラーティップ。
初心者さん向きなのは、どちらかと言えばソリッドティップだと私は思いますが、後々エギングに慣れてくると"アタリを明確に感知しやすい"チューブラーティップの方がなにかと楽しみが多いように感じます。ティップに関しては決めるのは"あなた次第(好み)"といったところですね。
エギングリールの選び方
- 番手
- 軽量
- ハンドル
- PEライン対応
- 価格
初心者の方に限らずエギングのリールを選ぶときは上記5つのことに注目してみてください。
まずは番手ですが、これはリールのサイズと思ってください。大きい番手ほどパワーがあります。
イカ釣りではガチガチのパワー勝負は滅多な状況でない限りはありませんので、"2500番〜3000番のリール"を選んでください。
エギングでは基本的に感度の良いPEラインを使用しますので、"PEライン対応のリール"そしてハンドルはシングルとダブルがありますが、これは"ダブルハンドル"の方がエギングには向いているとのことでした。
私はエギングリールをその他の釣りにも代用しているので、"シマノ|セフィアBB|C3000S(コンパクトC、シャロースプールS)シングルハンドル"を使用しています。
HG(ハイギア)などもあります。HGハイギアのリールは、エギングのシャクリなどの"糸ふけの回収が早くて扱いやすい"とのことでした。リールのハンドル一回転に対するベールの回転数がギア比を表しています。
ノーマルギア|1回転:5.0〜5.4回転
ハイギア|1回転:5.5〜5.9回転
余談になりますが、私はチニングでもエギングリールを代用するので、ハイギアのリールでは仕掛けのズル引き速度がイメージよりも速くなり、チヌが仕掛けを食い切れないパターン(スレる)があるため、ノーマルギア比のリールをあえてエギングでも使用しています。(不便に感じたことは一度もない)
エギング専用、イカ釣りにだけ使用するリールを選ぶなら、"2500〜3000番シャロースプール(S)ダブルハンドル(DH)のハイギア(HG)"が初心者の方には最もおすすめのエギングリールです。
ラインとリーダーの号数
エギングに使用するメインラインはPEライン0.8号、リーダーはエギング用のフロロカーボン1.75号が一番バランスの取れたラインシステムです。
ラインの結束のやり方は"電車結び"が初心者の方でもすぐにマスターできる一番シンプルな結び方ですよ。↓
PEとリーダー、どちらも"エギング専用"がベストです。理由はエギングではラインの動きを"目視でアタリをとる"ことが多いため、やや浮力のあるラインを使う方が海面でラインを目視しやすく断然有利となるからです。
スナップとエギの号数
スナップのサイズはMがおすすめ。MのスナップはSよりもわずかに"遊び"があるのでフォール中に多少風や波などの影響を受けたとしても、その影響が"エギに直接伝わりにくい"ためイカに警戒されづらいと考えているからです。
エギング初心者の方に限らず、"エギの号数は3.5号"が一番使いやすいです。キャストの飛距離、シャクリやすさ、潮の影響など"春でも秋でも幅広く対応できる万能エギ"として信頼している号数です。
エギカラーとタイプとは
エギカラーは基本の2色をそれぞれ予備を必ず準備しておきましょう。
- ブルー系(日中)
- ピンク系(マズメや夜)
真っ昼間など日中のエギングでは、"ブルー系のナチュラルカラー"にアタリが集中する場面が目立ちます。
イカは"夜行性"の生き物なので、日中よりも夜の時間帯を中心に活発に活動しているようです。
朝マズメ(日の出前後の薄暗い時間帯)
夕マズメ(日の入り前後の薄暗い時間帯)
エギングに慣れてくれば感じると思いますが、"朝マズメや夕マズメに釣果が集中する"のは、やはりその時間帯が一番イカが活発に餌を捕食している証拠とも言えるでしょう。
夜の時間帯よりも"わずかに明るい朝夕マズメの時間帯"の方がイカはエギを見つけやすいため、当然釣果が多くなるということです。
"朝夕マズメと夜だけエギングをする"なら、エギカラーはピンク系のみ予備は1本、合計2本のエギがあれば大丈夫ですよ。
続いてエギのタイプとは、"約22gのスタンダードタイプ(ノーマル)と約20gのシャロータイプ、約19gのスーパーシャロータイプ、約23gディープタイプ"と大きくこの4タイプに分かれます。
初心者の方がまず最初に使うなら、"ディープタイプのエギ"がおすすめです。
ディープタイプのエギが一番ボトム着底を把握しやすく、はじめのうちは手元やラインで"エギのボトム着底の感触"をしっかりと叩き込みましょう。
エギのボトム着底をある程度分かるようになったら、次に"スタンダードタイプのエギ"にしてみて順を追って軽いエギを扱えるように特訓していくやり方がおすすめですよ。
エギングのやり方(イカの誘い方)
イカの釣り方を一連の流れで解説します。
エギングの一連のアクションは次の5つのアクションで構成されます。
- キャスト
- ボトム着底
- シャクリ
- フォール
- アタリの合わせ(無ければシャクリ)
エギのキャストは長めに垂らしを取り、エギの"遠心力を利用して"時計の14時の方向から10時の方向へロッドを振り抜くと飛距離がでます。
エギが海面に着水したらカウントを始め、エギのボトム着底の"およその時間"を数えておきましょう。
着底の目安はひとまず、ラインがエギの方向に"出ていかなくなったらボトム着底と判断"して、リールのベールを返して糸ふけを回収しながらエギと自分の立ち位置に対してできるだけ"ラインが真っ直ぐ"になるようにしてください。(エギのボトム着底の目安は"流れの速い場所"ではラインではなく時間で判断します)エギの沈降速度の参考にしてください↓
ここからシャクリを4〜5回程度入れましょう。1回目のシャクリはラインのゆがみ等の影響からあまりエギは跳ね上がりません。残りの2、3、4、5回のシャクリでエギがボトムから2m〜3m跳ね上がります。
その後ロッドの"ティップを海面に下げて構え"同時に糸ふけを回収して、エギに"ラインテンションをかけた状態でエギをフォール"させてください。
(※ラインテンションとはラインを張った状態のこと)
このフォール中にイカがエギにアタリます。
「上に向かって動く餌に反応して、ゆっくり下に落ちていく餌を捕食する。」これがイカの習性です。
このフォール中もカウントして、エギのボトム再着底までの時間を数えましょう。"根掛かりが多い場所"ではボトムを取らずに(再着底の1〜2秒前にシャクる)すればエギのロストを防ぐことができますよ。
足元までシャクリ→フォールを丁寧に繰り返してイカの反応が無ければ、今探ったポイントとは"違う方向へ再びキャスト"を繰り返します。
一つのポイントで広範囲に探ることがエギングの釣果を伸ばす秘訣ですよ。
エギングのやり方は動画を参考にする方が飲み込みが早いので、"Taketiyo釣りお料理チャンネル"内の動画を参考にしてみてください。
イカのアタリとは
エギングのイカのアタリの取り方はラインの動きと手元に伝わる感触です。
一番多いのはテンションカーブフォール中にイカが触腕を鋭く伸ばしてエギを掴んだ際に感じる"バシッとした感触"その後イカがエギを手繰り寄せる際に"ラインがクイッと引かれる感触"です。
次にラインのテンションが突然抜ける(ラインがゆるむ)などがエギングの代表的なイカのアタリです。
その他にもラインテンションをかけないフォール中に"ラインがスゥーと速度を上げて、エギの方向に入っていくアタリや逆にラインがピタッと止まるアタリ"などもあります。
まったく気づかないアタリなんてのも、たまにあるのでエギングは面白いんですよ。
初心者の方は"テンションカーブフォール"をまず練習することをおすすめします。イカの明確なアタリが出やすいので、しっかりと"イカのアタリの感触"を体で覚えてイカの色んなアタリを感知できるようになれば、その後のエギングの釣果にきっとつながるはずですよ。
コウイカのエギングアクション!シャクリ方より大切なのはフォール! - Taketiyo釣りブログ
おわりに
いかがでしたか。
長々とお付き合いありがとうございました。最後に"エギングで釣れるイカの種類"について、ご紹介してお別れとさせていただきます。
これからエギングをはじめる初心者の方が、まずは最初の一匹として狙うのにおすすめなイカとは"コウイカ"です。
コウイカは基本的に"海底付近で餌を待ち伏せしている"ので、狙うレンジ(水深)はボトム中心です。
コウイカは広範囲に群れで行動するため、一匹釣れたら"近くの他の場所にも居る"ことが多くエギングで最も数が沢山釣れるイカですよ。
エギングのターゲットの本命はやはり"アオリイカ"です。
イカ釣りを始めたばかりの初心者の方には、少しハードルが高くはなりますが、決して釣れないことはありません。
重要になのは"時期と時間帯、一定に狙うレンジ(水深)、メリハリのあるシャクリと安定したフォール"です。
この点に注意して、しっかりエギングができれば誰にだってアオリイカは必ず釣れますよ。これからエギングを始める初心者の方は、是非今回ご紹介させていただいた「エギング入門書」を参考にイカ釣りで新鮮で美味しいイカを自身で釣り上げてみてください。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。