たけちよ釣りブログへようこそ。
魚釣りは2つの楽しみがあります。一つ目は釣る楽しみ、もう一つは釣りたての新鮮な魚を自宅でさばいて食べる楽しみです。
コリコリ新鮮なお刺身やトロッと煮付けた新鮮な魚を味わえるのは、まさに釣り人の特権と言えるでしょうね。
そこで今回は、釣りたての新鮮な魚をさらに美味しくいただくために、「魚の神経締めのやり方!簡単で覚えやすい正しい順番と道具一式!」と題しまして、釣りたての新鮮な魚を"ワンランク上の味にする方法"について、詳しくご紹介させていただきます。
魚の神経締めの正しい順番(手順)
釣りたての魚を生きたまま、クーラーボックスや水汲みバケツ等の中で自然死(窒息死)させてしまうと、魚がカチカチに(死後硬直)固まってしまいます。
魚の神経締めをする理由は、魚の筋肉に走る毛細血管から血を抜くことと同時に、魚の筋肉の細胞が死滅するのを大幅に遅らせる効果があるためです。
- 血抜きで臭みを取り除く。
- 背骨の神経を抜くのは身の食感を残すため。
では、魚の神経締めの正しい順番(手順)を覚えましょう。
①脳締め→②血抜き→③神経締め
魚の神経締めの正しい手順は①脳締め→②血抜き→③神経締めの順番です。
はじめに脳を破壊することで、脳と自律神経(心臓)の連絡経路を断ち切り、"自律神経による心臓の動き"を最大限に利用して筋肉の隅々に走る毛細血管から血抜きをすることが目的です。
血抜きはエラの"付け根の太い血管"をナイフ等で切るやり方がありますが、慣れない人がこれをやるとエラの奥まで深く傷をつけ過ぎてしまい、魚の"心臓がすぐに止まってしまう"といった失敗が起きやすいので注意が必要です。
脳締めのポイント
脳締めは一つポイントがあります。
それは、脳の先にある"脊髄神経の小さな穴"へ向かって、脳締めをする必要があるということです。
要するに、脳に差し込むピック等の角度をわずかに寝かせ、目と目の間から、"側線とエラ蓋の延長線上の交わる点を真っ直ぐ結ぶように"して、さらに脊髄神経の穴の方向へ脳締めすることが大切なポイントになります。
頭の横からや極端に頭の上から脳締めしてしまうと、ワイヤーを通すときに脊髄の穴に上手く入らなくなってしまいます。(記事一番下の"まとめ動画"にて詳しく解説)
力を入れてワイヤーを脊髄の穴に無理やり入れようとすると、大抵が脊髄神経から外れてしまってワイヤーが身の方へ入り、身を傷つけてしまいますので注意しましょう。
脳締めは、目と目の間からピックをやや寝かせて気味に斜めに方向の"脊髄神経のある、側線内部の中心に向かって穴を開ける"ことが大切です。
失敗しない簡単な血抜きのやり方
血抜きの簡単なやり方は、キッチンバサミなどの強いハサミを使用して、エラの白い膜側から数えて"2番目のエラの付け根に近い部分を真横に断ち切る"やり方が、失敗しない簡単な血抜きのやり方です。
2番目のエラの付け根部分は、"太い血管"が通っている場所なので、切るのもとても簡単なので誰でも失敗しないやり方ですよ。
エラを切ったら魚を"素早く水の中へ"入れましょう。血が固まるのを防ぎしっかり血抜きをするためです。
魚を水の中で優しく揺すったり、時折エラの"カットした部分"を指で触ってみたりして、血の塊などを流すとより血抜きの効果が上がりますよ。
血抜きの時間の目安としては、水を一度変えてみてエラの切り口を触り、"切り口から血が出ないようなら完了"です。
神経抜き
脳締めから血抜きまで完了したら、神経締めの最後の仕上げ"神経抜き"をしてください。
脳締めした穴からゆっくりワイヤーを入れていき、魚がビクッと反応する場所を慎重に探ります。
脊髄の穴(神経)にワイヤーの先端が触れると、魚がビクッとしたり、背ビレが立ったり、口がパクっと開いたり"何かしらの反応"を必ず示します。
その反応した場所の先に"脊髄神経の穴"があるので、優しくゆっくりワイヤーを入れ進めてください。引っかかったら"少し戻る"ことが大切です。
決して力任せにワイヤーを入れてはいけません。
脊髄神経の穴への、"正しい角度"を見つけることが出来ればワイヤーは「スルスルっと」自然に入っていきますので、"優しくゆっくり"がワイヤーを通すコツですよ。
神経締めに必要な道具一式
- 神経締め専用ワイヤー(Amazon)710円
- キッチンハサミ(100均)
- アイスピック(100均)
神経抜きには専用のワイヤーが必要です。一度、針金などで代用してみたことがありますが、ワイヤーと違って"しなやかさが無い"ので、うまく脊髄神経の穴に入りませんでした。(大失敗の経験アリ)
神経締めは専用のワイヤーで、道具箱に"丸めて入れられるワイヤー"がとくに便利ですよ。安物のワイヤーでも十分使いものになりました。
魚の神経締め専用ワイヤーは、なんと710円と大変お求めやすい安心コスパですよ。私もまったく同じ「さかなしめ太」60cm、太さ1mmを使用しています。
スズキ70cmのときは、頭側からと尾ビレ側から2回に分けて神経締めをしました。
60cmを超える大物には100cmのワイヤーの物もあるようなので、あれば何かのときに役立つかもしれませんね。
堤防からの釣りなら長さ60cm、太さ1mmのワイヤーがあればほとんどの魚に対応できますよ。
脳締めをする際、私は100均のアイスピックを代用していますが、慣れない人ではアイスピックは先端が少しツルンとしていて滑りやすいかもしれません。
自信のない人には、上の活き締め専用ピックが便利ですよ。先端が"四角に加工"されているので、"グリグリするだけ"で魚の頭に簡単に穴をあけることができます。
安全第一なので、こういった道具があると凄く安心して作業ができますよね。
まとめ|3分動画でマスターしよう
いかがでしたか。
文章で一連の流れをつかんだら、次は実際に神経締めを実践した動画でマスターしてくださいね。
動画で見る方が意外とコツもつかみやすいはずですよ。
今回、ご紹介した魚の神経締めは、"真鯛、黒鯛、アラカブ、カサゴ、キジハタ、アジ、サバ、ブリ、ハマチ、カンパチ"など基本的にどんな魚にも応用できる基本的な締め方です。(手順も順番も同じ)
魚の血抜きはハサミでOK!エラ2番目の切る場所をマスター! - Taketiyo釣りブログ
どんな魚でも身体の構造はよく似ていて、脳、脊髄神経の場所は"ほぼ同じ"と考えて良いですよ。
魚の神経締めは、一見すると難しそうに見えますが慣れると「パパッと」一瞬、簡単です。
神経締めをした、新鮮な魚の旨さは半端じゃありません。是非、一度丁寧に神経締めの処理をした魚の味を自宅で堪能してみてくださいね。
その辺のお店の刺身が物足りなく感じるようになっても知りませんけど…笑。それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。