タケチヨ釣りブログへようこそ。
夏から秋にかけてが最盛期として知られる堤防タコ釣り。近年ではオクトパッシングと言う新しいジャンルも確立され、タコ釣り専用のルアーが各釣り具メーカーより数多く販売されています。
そんなタコ釣りでの素朴な疑問を読者の方からいただきました。
読者「タコを締める理由って何ですか?」
うん。えっ…理由…?
確かに言われてみれば何で締めるようになったのか。毎回、当たり前のようにタコを締めて持ち帰っているので忘れてましたが、過去にタコを締めずにいたことでやらかした経験があることを思い出しました。
タコを締める3つの理由
真っ赤に茹でられたスーパーのタコしか見たことがない方ならば、「タコをビニール袋に入れて持ち帰りお湯に入れたらアレになる。」このように簡単に考える方がほとんどですよね。
ちょっと待った。タコを少し甘く見過ぎていませんか。タコはとても賢く凶暴で、しかも驚異的に柔軟な体だということを"やらかした人なら分かる"はずです。
タコを締める理由は3つあります。
- 逃げるられる。
- 墨だらけになる。
- 一時的に鮮度を保てる。
タコを締める理由①
逃げられる>タコは脱走のプロです。わずかなクーラーボックスの隙間やビニール袋の小さな穴からでも、"足先が入れば難なく通過"して脱走をはかります。
足音はもちろん、物音一つ立てずに「ボチャン」と海面の音が聞こえたときにはもう遅すぎるということです。
過去に私も2回タコに脱走され、悔しい思いをさせられた経験があります。"タコは必ず締めてから氷の入ったクーラーボックスの中へ入れる"ことが一番安全ですよ。これが一つ目のタコを締める理由です。
タコを締める理由②
墨だらけになる>タコはビニール袋の中で自然に窒息死させてしまうと、"大量の墨を吐きタコ全体が墨で真っ黒"になってしまいます。
これの下処理が大変なんてもんじゃありません。"全てのタコの吸盤の中に墨が入り混んでしまい"下処理の時間が倍以上かかるし、水道代もバカになりません。
"タコは締めると墨を吐くことはありません"ので、これが2つ目のタコを締める理由です。
タコを締める理由③
一時的に鮮度を保てる>一時的に鮮度を保てるというのは、タコは締めるとしばらくの間は細胞が生き続けます。
自然に窒息死したタコの筋肉細胞は、絶命とほぼ同時に死滅してしまうため締めずに死んでしまったタコと締めたタコでは、"明らかに締めたタコの方が鮮度が保てます。(3時間〜5時間、個体差あり)"
"茹でタコにすればその鮮度の差"がはっきりと分かります。自然に死んだタコは茹でても身がゴムみたいで食感も粗悪で美味しさに欠けますが、締めたタコの身は食感も非常に良く味も抜群です。これが3つ目のタコを締める理由です。
おわりに
タコは必ず締めることをオススメします。バッカンや水汲みバケツ、ビニール袋にとりあえず"ちょっと入れおこう"この油断が取り返しのつかないことに繋がります。
そして、クーラーボックスで氷締めにすれば安心と思っている方も注意してください。締めないで自然に窒息死したタコは、味も下処理も最悪なものになります。
タコは、締めることが一番安心できるタコの持ち帰り方です。ただし、タコを締めても5時間以上時間が経過してしまうと、自然に窒息死したタコと同じように食感も味もどんどん悪くなりますので、できるだけ早く下処理して茹でタコにしてください。
茹でタコにしてしまえば、食感も味も変わらず冷蔵庫(5度以下)で1週間ほどは美味しくいただけます。余るようでしたら、適当なサイズにカット冷凍して(−3度以下)半年間は美味しくいただけますよ。
タコは漁業権などの関係上、タコ釣り禁止区域や400g以下は原則持ち帰りは禁止されている地域などがありますので、必ずルールを守りましょう。それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。